リサイクルより先に、ボトルを軽くする
リサイクル率の話題の陰に隠れがちですが、日本のPETボトルにはもう一つの数字があります。軽量化率です。2023年度の指定PETボトル全体での軽量化率は28.4%、削減効果量は23.7万トンにのぼりました。使われなかった樹脂は、回収する必要も、再生する必要もありません。リデュースが先に来る理由3R(リデュース・リユース・リサイクル)の順序には意味があります。リサイクルは、集めて、洗って、砕いて、溶かすという工程を必要とし、そのすべてがエネルギーを使います。最初から樹脂を減らせば、その工程は丸ごと不要になる。28.4%の軽量化は、リサイクル率の数ポイントの改善よりも大きな効果をもたらしている可能性があります。薄くしすぎない、という制約ただし軽量化には限界があります。ボトルが薄くなりすぎれば、輸送中に潰れ、中身が漏れ、結果として飲料そのものが廃棄されることになります。飲料一本を守るための容器が、容器を減らしたせいで中身を失わせては本末転倒です。28.4%という数字は、その限界の手前でどこまで削れるかを技術的に詰めた結果であり、単なる目標値ではありません。出典リデュース率28.4%、リサイクル率85.0% - プラスチック循環利用協会統計データ - PETボトルリサイクル推進協議会