2024年度、日本の指定PETボトルのリサイクル率は85.1%となり、85%以上という目標を上回りました。同年度の販売本数は287億本、リサイクル量の合計は555千トンです。世界の主要国と比べても際立って高い水準が、特別な技術ではなく日常の習慣によって支えられている点が、この数字の特徴といえます。
すすいで、はがして、分ける
日本でPETボトルを捨てるという行為は、実際には三つの動作から成り立っています。中を水ですすぎ、ラベルをはがし、キャップを外す。それぞれに理由があります。中身が残れば発酵して品質が落ち、ラベルとキャップはボトル本体とは異なる樹脂でできているため、混ざれば再生材の純度が下がります。手間そのものが、再生材の品質を決めているわけです。
1997年から積み上げてきた仕組み
この水準は一朝一夕にできたものではありません。1997年に容器包装リサイクル法が施行されて以降、飲料メーカー、ボトルメーカー、自治体、そして消費者がそれぞれの役割を担う回収システムが積み上げられてきました。誰か一者が優れているのではなく、四者がそろって初めて成立する仕組みであることが、他国が容易に真似できない理由でもあります。
コメント
まだコメントはありません。最初のコメントを投稿しましょう!